【陰陽師】初翎山風(はつれいやまかぜ)の評価・おすすめ御魂・出現場所
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「初翎山風(はつれいやまかぜ)/SP山風」の評価、ステータス、スキルを掲載!初翎山風の特徴を確認して、陰陽師の攻略に役立てよう!
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同一式神 |
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山風 |
「初翎山風」の基礎情報
評価 | 8.0/10.0点 |
レア度 | |
攻撃タイプ | 単体攻撃 補助 |
入手方法 | 召喚 百鬼夜行 |
登場場所 | - |
声優・CV | 増田 俊樹 |
※式神の評価は、ダンジョン適正度にある8項目の合計点数で評価している。
アイコン |
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ダンジョン適正度
ダンジョン適正度 | |
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星6推奨度 | 所持しておきたい数 |
★★★★☆ | 1~2体 |
全コンテンツ評価
「初翎山風」のスキル
スキル1-1:疾
詳細 | |
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消費鬼火 | |
効果 | 油断は命取りになる 素早く前に出て目標を2回攻撃する。毎回攻撃力の40%相当のダメージを与える。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | ダメージが42%にアップ |
Lv3 | ダメージが44%にアップ |
Lv4 | ダメージが46%にアップ |
Lv5 | ダメージが50%にアップ |
スキル上げ優先度 |
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★★☆☆☆ |
スキル2:令(パッシブ)
詳細 | |
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消費鬼火 | |
効果 | 獲物?既に狙いは定めている。 戦闘開始後、迅風が行動値を1獲得するたびに、初翎山風の行動ゲージが1%アップする。制御効果が駆除された時または効果終了時、行動ゲージを30%アップする。この時迅風の行動値1につき、行動ゲージが追加で1%アップする(最大90%まで)。 初翎山風がダメージを与えた時、敵がHPを1%失うたびに、追加で0.5%のダメージを与える。【制御効果】 凍結、昏睡、混乱、挑発、沈黙、縛り、変幻、スタン、挑発、上級凍結、以上は全部制御効果に属している。後ろの4つは解除できない。【迅風】 初翎山風が制御されていない場合、フクロウ迅風はターン開始前に「迅・庇羽」、「迅・狩目」または「迅・空撃」を1回発動し、主人に合わせて行動する。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | 自身が受ける全体ダメージが50%ダウン |
Lv3 | ターン開始時、迅風の行動値1ごとに、ダメージを与える時に会心ダメージが1%アップする。 |
Lv4 | 味方全体が会心ダメージを受けるたび、迅風の行動値を10獲得(1回の攻撃で最大1回発動) |
Lv5 | 戦闘開始時、迅風は行動値を40獲得 |
スキル上げ優先度 |
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★★★★☆ |
ターン開始前にいずれか使用可能
迅・庇羽
詳細 | |
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アイコン | |
消費鬼火 | |
行動値 | 発動後40獲得 |
効果 | 迅風が味方の後ろにつき、攻撃力の75%のダメージを吸収できる解除不能なシールドを付与する。シールドが存在する限り、会心抵抗が100%アップする。2ターン持続。 |
迅・狩目
詳細 | |
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アイコン | |
消費鬼火 | |
行動値 | 発動後40獲得 |
効果 | 迅風は目標を凝視し、目標の攻撃、防御、素早さを35%ダウンさせる。2ターン持続。 |
迅・空撃
詳細 | |
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アイコン | |
消費鬼火 | |
行動値 | 発動後80消費 |
効果 | 迅風が敵に近づき、吹き飛ばす。吹き飛す時に敵のパッシブと御魂効果は無効になり、落下時に攻撃力の240%相当のダメージを与える(PvEの敵は吹き飛ばせないが、ダメージが480%にアップし、迅風は行動値を40獲得する)。 |
スキル3:嵐
詳細 | |
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消費鬼火 | |
効果 | 風が止んだ、落ち葉と共に枯れてしまえ。 渦巻く炎を纏い、双刀を振り敵目標を4回攻撃し、毎回攻撃力の63%のダメージを与える。 |
レベルアップ時の効果 | |
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Lv2 | ダメージが66%にアップ |
Lv3 | ダメージが69%にアップ |
Lv4 | ダメージが72%にアップ |
Lv5 | ダメージが75%にアップ |
スキル上げ優先度 |
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★★☆☆☆ |
スキル上げ優先度について |
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★★★★★:最優先で上げた方が良い(上げないと使えない) ★★★★☆:上げないと使えない場合がある ★★★☆☆:上げた方が良い ★★☆☆☆:優先度は低い ★☆☆☆☆:上げなくても良い |
「初翎山風」の使用動画
中国体験サーバーで試運転
※スキル調整前
土蜘蛛攻略
「初翎山風」の強い点
ターン開始前に迅風のスキルを使用できる
初翎山風は、毎ターン開始前迅風のスキル3種の中から1つを選択して使用できる。それぞれ味方単体にバリア(庇羽)、敵1体の攻撃、防御、素早さ35%ダウン(狩目)、パッシブ御魂無効化&単体高火力(空撃)の3種。庇羽と狩目は行動値を獲得できるが、撃空のみ行動値を消費して発動する(PvEの場合は獲得)。
いずれも鬼火やターン消費はなく、発動後は通常攻撃もしくはスキル3も使用できるので非常に強力。序盤はバリアと敵のステータスダウンで耐性を整え、チャンスが来たら空撃を使いつつスキル3を使う立ち回りがおすすめ。
レベルアップ効果が優秀
初翎山風の受ける全体ダメージ50%ダウンによる高耐久や、行動値1ごとに初翎山風の会心ダメージ1%アップ(最大100%)と、攻守共に優秀。行動値によって左右されやすいものの、戦闘開始時や味方が会心ダメージを受けると行動値獲得など、行動値を高い状態で維持しやすい点も高評価。
スキル3は単体4回攻撃
初翎山風のスキル3は、単体4回攻撃。単発で使用するのも良いが、迅風の空撃と組み合わせることで、御魂パッシブ無効の5連続攻撃となる。そのため、耐久力の高い式神や地蔵の像を装備してる敵に対してもダメージを通すことが可能。
片方に空撃を使い、もう1体に攻撃するという戦い方もおすすめ。その場合、撃空を使用した方にしか御魂パッシブ封印はされないので注意。
PvEの敵は吹き飛ばしができないので御魂パッシブは無効できないが、ダメージが480%にアップ(&行動値40獲得)するので異聞ダンジョンなど難易度の高い場所でのアタッカーとしても運用可能。
制御効果駆除で行動ゲージアップ
初翎山風は制御効果を駆除またはターン終了時に消える時、行動ゲージ30%をアップさせる。さらに、迅風の行動値1つごとに追加で行動ゲージがアップするので、60まで溜まっていれば最大の90%アップとなりほぼ再行動となる。
制御効果を受ける必要はあるものの、相手は初翎山風がいることで行動ゲージアップを恐れて狙いづらくなり、有利な展開へ持って行くことができる。
さらに、戦闘開始後は迅風の行動値1獲得するごとに初翎山風の行動ゲージが1%アップする。先手を取られても会心ダメージを受けることで行動値を獲得してゲージアップするので、敵の再行動の間に割り込みも可能。
目標のHPが減るごとにダメージアップ
初翎山風、目標のHPが1%減るごとに0.5%の追加ダメージを得る。後半戦になればなるほど強く、桜の精や白無常などの回復量減少や縛骨清姫の回復無効との相性も良い。
「初翎山風」の弱い点
単体攻撃に対して弱い
初翎山風は、全体ダメージを50%ダウンするが、単体攻撃に対しての対策はない。そのため、白蔵主や椒図、薙魂を装備した式神などでサポートすると戦いやすくなる。
パッシブとスキル封印に弱い
迅風のスキルは、パッシブスキル扱いとなる。そのため、般若や御饌津などでパッシブ封印されてしまうと迅風のスキルが使用できず、火力も大幅にダウンしてしまう。同様にスキル封印状態ではスキルを使用できない。
また、制御効果を受けている状態でも迅風のスキルは発動できないので注意。
行動値に左右される
初翎山風は行動値によって火力が左右され、迅風の空撃も行動値80なければ使用できない。そのため、1ターンで終わらせる速攻パーティには向かない。
敵に制御効果式神がいる場合は、敢えて空撃を使用せずにいたり、チャンスがきたら空撃を使用するなど、頭を使った立ち回りが必要。
「初翎山風」に装備させるオススメ御魂
オススメ御魂(アタッカー)
御魂 | セット/効果 |
---|---|
網切 |
【網切×4 + 会心×2】攻撃時、50%の確率で45%の防御力を無視する。 |
針女 |
【針女×4 + 会心×2】会心とき、40%で目標の最大HPの10%のダメージを与える。ただし、自身の攻撃力の120%は超えない。 |
地蔵の像 |
【地蔵の像×4 + 会心×2】会心を受けたとき、ダメージの10%を吸収。さらに30%で他味方にも発動。挑発された目標に対する発生率が60%ダウンする。 |
破勢 |
【破勢×4 + 会心×2】会心とき、40%で目標の最大HPの10%のダメージを与える。ただし、自身の攻撃力の120%は超えない。 |
心眼 |
【心眼×4 + 会心×2】ダメージを与える時、目標のHPが15%減るたびに、ダメージが10%アップする。 |
輪入道 |
【輪入道×4 + 会心×2】行動終了後、20%で追加行動のチャンスを獲得。 |
御魂位置 | オプション |
---|---|
壱(左上) | 【メイン】攻撃力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
弐(左) | 【メイン】素早さ / 追加攻撃力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
参(左下) | 【メイン】防御力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
肆(右下) | 【メイン】追加攻撃力【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
伍(右) | 【メイン】HP【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
陸(右上) | 【メイン】会心率 / 会心DMG【サブ】会心率,会心DMG,追加攻撃力 |
※サブは重要順に並んでいる。
「初翎山風」のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | ||
HP | ||
防御 | ||
速さ | ||
会心率 | ||
会心ダメージ | 150% |
覚醒後レベル40のステータス
ステータス | ||
---|---|---|
攻撃 | 3,296 | |
HP | 11,393 | |
防御 | 388 | |
速さ | 116 | |
会心率 | 12% | |
会心ダメージ | 150% |
「初翎山風」と相性が良い&対策式神
初翎山風と相性が良い式神
パーティを選ばない
初翎山風は、デバフにも強いアタッカーとして活躍できる。そのため、基本的にパーティを選ばず幅広く運用可能。
行動ゲージ操作系や再行動
鎌鼬や山兎のような行動ゲージアップ系や、妖琴師や神楽などの再行動系と一緒に編成することで、行動値の回復や敵の速攻処理が可能。
初翎山風の対策になる式神と御魂
式神/御魂 | 理由 |
---|---|
縛骨清姫 |
初翎山風は回転率が良いので、蛇によるダメージ&縛骨清姫自体の回転率も良くなり撃破しやすい |
鬼童丸 |
骸の鎖で素早さダウン&行動ゲージアップをさせない |
鈴鹿御前 |
スキル2で強制的に通常攻撃させる |
小松丸 |
2ターン変幻で制御効果解除時の行動ゲージアップをさせない(毎ターン変幻させ続ける) |
御饌津 |
行動後にデバフ付与を繰り返してスキル使用をさせない |
八百比丘尼 |
パッシブを封印で迅風のスキルやゲージ、ダメージアップを防ぐ |
般若 |
|
御怨般若 |
|
蠍女 |
行動回数が多いので蠍毒を溜めやすく、間接ダメージで倒せる |
白蔵主 |
単体攻撃のダメージを肩代わり(分担)する |
金魚姫 |
|
薙魂 |
|
椒図 |
ライフリンクでダメージ分散する |
「初翎山風」のオススメパーティ
パーティ例1
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 |
||
・味方の被ダメージダウン ・味方単体を再行動 ・唐傘は延命でも可 ・安倍晴明や八百比丘尼でも可 |
||
白蔵主 |
||
②素早さ ④HP ⑥HP ・味方全体のダメージ軽減 ・味方単体のダメージ身代わり |
||
面霊気 |
||
②素早さ ④自由 ⑥自由 ・味方の行動ゲージアップ ・敵に間接ダメージ ・最速の御魂(バラでも可) |
||
初翎山風 |
||
②素早さ/攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・パッシブで3種類のスキル使い分け ・高火力4回攻撃 ・制御効果駆除或いは消える時ゲージアップ ・敵HP減少するたびダメージアップ ・針女や地蔵の像、輪入道でも可 |
||
自由枠 | - | - |
・不知火(火霊) ・夢喰い(招き猫) ・千姫(招き猫/玉樹) ・鬼王酒呑童子(招き猫/玉樹) ・御怨般若(日女巳時) ・化鯨(輪入道/招き猫/薙魂など) ・鈴鹿御前(招き猫) ・閻魔(バラ/招き猫) ・鎌鼬(招き猫/バラ) ・雲外鏡(火霊/招き猫) ・稲荷御饌津(火霊/招き猫) ・日和坊(蛤の精) ・聆海金魚姫(薙魂/招き猫/玉樹) ・彼岸花(墓守り/鍾霊) ・小松丸(招き猫) ・孟婆(招き猫) ・麓銘大嶽丸(破勢/招き猫/狂骨/家鳴) ・鬼童丸(針女/鍾霊) ・星熊童子(薙魂/蛤の精)など |
パーティ例2
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
神楽 |
||
・味方の被ダメージダウン ・味方単体を再行動 ・唐傘は延命でも可 |
||
鬼王酒呑童子 |
||
・制御効果免疫 ・敵の行動ゲージ40%ダウン ・鬼王の姿で味方火力アップ ・HP30%以下味方デバフ解除 ・火霊や玉樹でも可 |
||
千姫 |
||
②素早さ ④攻撃 ⑥攻撃 ・鬼火&火力補助 ・鬼火3点除去&上級凍結 ・敵ターン終了時ゲージ10%アップ ・後半は高火力全体攻撃 ・御魂は素早さ重視 ・玉樹や蛤の精、火霊などでも可 |
||
初翎山風 |
||
②素早さ/攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・パッシブで3種類のスキル使い分け ・高火力4回攻撃 ・制御効果駆除或いは消える時ゲージアップ ・敵HP減少するたびダメージアップ ・針女や地蔵の像、輪入道でも可 |
||
不知火 |
||
・味方の通常攻撃を2回 ・1回蘇生できる ・全体攻撃&追撃 ・会心70%で良い ・地蔵の像でも可 |
||
自由枠 | - | - |
・御怨般若(日女巳時) ・化鯨(輪入道/招き猫/薙魂など) ・鈴鹿御前(招き猫) ・閻魔(バラ/招き猫) ・鎌鼬(招き猫/バラ) ・雲外鏡(火霊/招き猫) ・稲荷御饌津(火霊/招き猫) ・面霊気(バラ最速/招き猫) ・日和坊(蛤の精) ・聆海金魚姫(招き猫/玉樹) ・彼岸花(墓守り/鍾霊) ・小松丸(招き猫) ・孟婆(招き猫) ・麓銘大嶽丸(破勢/招き猫/狂骨/家鳴) ・鬼童丸(針女) ・星熊童子(薙魂/蛤の精) ・白蔵主(招き猫/玉樹/地蔵の像)など |
レイドパーティ例
陰陽師/式神 | 役割 | スキル/御魂/ポイント |
---|---|---|
安倍晴明 (5速) |
||
・味方の火力アップ ・藁人形の被ダメアップ |
||
緊那羅 (1速) |
||
②素早さ ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・音律で味方サポート ・後半はアタッカー&音律発動 ・狂骨でも可 |
||
千姫 (2速) |
||
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・味方の鬼火&火力サポート ・海貝の戟設置後、通常攻撃固定 ・素早さ128以上(土蜘蛛は135以上) |
||
丑の刻参り (3速) |
||
②攻撃/HP ④命中 ⑥会心 ・藁人形でHPを早く削る ・追加ダメージ(餓者髑髏) ・素早さ128以上(土蜘蛛は135以上) |
||
縁結神 (4速) |
||
②HP ④HP/抵抗 ⑥HP/会心 ・味方火力アップ&回復 ・縁7重で味方を再行動 ・素早さ128以上 |
||
初翎山風 (6速) |
||
②攻撃 ④攻撃 ⑥会心DMG/会心 ・行動値1につき行動ゲージ1%アップ ・行動値1につき会心DMG1%アップ ・単体4回攻撃 |
立ち回り方法 | |
---|---|
1 | 緊那羅は妖術固定で前半音律、後半スキル3で攻撃 |
2 | 千姫はスキル3で海貝の戟召喚 └海貝の戟召喚後は通常攻撃固定 |
3 | 藁人形をボスに付与 |
4 | 縁結神はスキル3で味方火力アップ&回復 |
5 | 安倍晴明は1ターン目縛りを使用 2ターン目以降は星固定 藁人形付け直しの際、縛使用 |
6 | 初翎山風はスキル3固定で藁人形に攻撃 |
「初翎山風」の伝記(ネタバレ注意!)
伝記一
「王」とは絶対的強者を指す。 折れた刀を持って村に戻ったとき、ほかのやつらは口々に陰口を叩いた。 あいつらからすれば、俺は間違いなく変人に見えるだろう。拾われた捨て子のくせに、物怖じせずに毎日おかしらについて狩りに行き、仏頂面で無口なのに、なぜかおかしらによく褒められる。 あいつらと群れるつもりはなかった。 平穏な生活を望むあいつらは、やむをえず村を出て狩り場に足を踏み入れたにすぎない。あいつらの目に映っているのは、おかしらが狼を切り捨てた数と、狩ってきた獲物の数だけだ。 だが、俺が見たのは、激戦を潜り抜けてもなお鋭利な斧の刃と、妖など眼中にない勇ましさ、強敵を前に一歩も引かない勇敢な後ろ姿だった。 俺はあの絶対的な強さを欲している。 おかしらはその力を守ることに使い、狼の王はそれを殺戮に使ったが、いずれにせよ、今の俺には、手の届かない高みだ。 山風:「どうすればおかしらのように強くなれるのでしょうか?」 幾度目かの狼の牙から助けられた時、俺はそう尋ねた。 お頭:「わからぬのなら、まだその時ではないということだ」 と、お頭は答えを教えてはくれなかった。どれほどの時が経とうとも、お前に分からる時は来ないと言われたような気がした。 森で生きるには強くなければならない。お頭は強いから王になった。いつか俺もきっと…… 狼の妖怪の死体を見ながら、俺は心に誓った。 |
伝記一開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
闘技または模擬戦で、初翎山風が1ターンの間に敵2体を同時に撃破する | ×5,000 |
伝記二
「王」の称号は、自由を奪う枷かもしれない。 「弱肉強食」。お頭に付いて山で狩りをしていくうちに、俺は森の掟を身をもって知った。 弱い俺が狼の妖に食い千切られたとしても、ただその妖の一部になり、更に強い妖に殺されるだけだ。 生き残ったからには、過去の弱い自分と決別する――森で生きる以上、そうでなければならない。 しかし、あいつらはそうは思わない。 お頭があいつらのために、この危険な山の中で安楽浄土を作り出したのも、当然のことのように思っている。 山風:「どうしてそこまでするのですか?」と俺は何度もお頭に尋た。すると彼は決まって お頭:「私が王だからだ」と答えた。 山風:「その気になれば、いつでもあいつらを切り捨てられるのに、なぜ切り捨てないのですか?」 お頭は何も言わず、ただ傷ついた仲間をかばいながら、戦斧を振るうだけだった。 飛び散る血がお頭の答えだ――たとえ強さが自分の枷になったとしても、その枷から逃れる必要はない。その枷を付けたまま、敵を倒せばいい。 それに気づいたとき、刀を握る手に自然と力がこもった。 |
伝記二開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
初翎山風のスキルレベルを12回上げる | 初翎山風の欠片 ×10 |
伝記三
王とは孤高な存在。 また、新たな戦いがあった。 狼の死体から刀を抜いたとき、お頭が倒れるのが見えた。周りの連中が支えようとしたが、お頭は手を上げてそれを制した。 お頭は立ち上がり、血の滴る斧を地面に刺した。まわりの狼は唸り、虎視眈々とお頭の隙を窺っている。 刹那の休憩の後、斧が再び振り下ろされ、血飛沫が舞い上がった。 勝利を持ち帰ったお頭は、一族に軽く挨拶をしただけで去っていった。ついていくと、その背中が崩れる瞬間が見えた。 お頭の正体を見た村人は一人もいなかった。獣の皮の下には人間ではない存在がいるのではないか、あるいはもう一人の狼の王なのかもしれないと噂されていた。 だが、獣の皮の下には普通の人間の体があった。傷だらけで、血まみれで、分厚い獣の皮からは血が滴っている。 お頭:「お前が聞きたいことは分かっている」おかしらは俺に仮面を投げてよこした。妖の骸骨で作られたらしいその仮面は、醜くて不気味だ。 お頭:「それをつけろ。お前の不安も、感情も、全部隠せ」 翌日、俺は仮面をつけ、いつものようにお頭の後について行った。彼の背中はまっすぐで、凛としていた。 人々はその獣の皮の下に隠された傷を知らない。常勝の王と、約束された勝利しか見えていないのだ。 強さは枷となり、「王」は孤高になる。 |
伝記三開放条件
条件 | 報酬 | |
---|---|---|
闘技または模擬戦で、初翎山風が山風に10回勝利する | ×10 |
「初翎山風」の紹介
深い森に暮らす一族に助けられた異族の少年は、まだ「誇り」と「責任」の意味を理解していない。
弱肉強食の法則を信じ、冷淡で偏屈、たった一人で森に隠れ、息を潜める。
狩りに長けているだけではだめだ、狩りの一族がオオカミに狩られた時、彼は血まみれの復讐の道を歩み始め、殺し合いの中で真の「王」となるべく成長している。
陰陽師「式神図鑑」より
「初翎山風」のセリフ一覧
※編集中
「初翎山風」のイラスト
通常 |
---|
イラスト |
「初翎山風」のストーリー
集結召喚イベント
エピソード1 |
---|
【初翎山風】 「雪が止んだ。ふう、雪の後の森は静かだな。迅風、君も羽を広げてこい。うん?大丈夫だ、俺のことは心配いらない。怪我はもう治ってる。谷での戦いから随分経ったし、俺はまた戦える。行こう、日が落ちる前に薪を補充しないと……迅風?」【寄生霊】 「ガウウウ……」【初翎山風】 「ちっ、どっから湧いてきた……」── 戦闘 ──【初翎山風】 「あれは何だ?八雷山では見たことないぞ……妖怪じゃないな、亡霊の類なのか、斬り心地が悪い。迅風、どこに行く?あそこに倒れてるのは……?死体……多分近くの森に住んでいる人間だ、仲間とはぐれてオオカミに襲われたんだろう。喉を噛まれて、即死か……は、苦痛の少ない死に方だったな。ふん、森で油断したから、こんなことになるんだ。迅風、いくぞ。……えい、ボロボロの死体をここに放置するわけにもいかない。埋めておこう……おい、迅風、食べるな!オオカミの爪に毒があるかもしれない。よし。迅風、いくぞ。名も知れぬ人間よ……ここで森の一部になるといい。」 |
エピソード2 |
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【初翎山風】 「晴れたな。最近天気が良くて狩り日和だ、な、迅風。今は森の外で活動したほうがいい、オオカミが集まる所に行けば、もしかすると……誰か来る……!!なぜ人間の子供が一人でこんな場所に……ちっ、外の子供はのんきだ、怖いもの知らずめ。……迅風、お前も気づいているのか?木の後ろに隠れてる妖怪に。仕留めろ!」── 戦闘 ──【初翎山風】 「ふん、楽勝だ。」【子供】 「うああ?!血、血が……」【初翎山風】 「おい、お前。もうここには近づくな。この森はお前みたいな弱い奴が来ていい場所じゃない。」【子供】 「妖怪だあああ……」【初翎山風】 「ちょっと顔に血がついただけで、そんなに怖がる必要があるか?やめろ、迅風……そうくっつくな!落ち込んでいない、慰めはいらない……!」 |
エピソード3 |
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【蒼風一目連】 「ここは都から大分離れているな。まさか閻魔様の示す場所が、こんな辺境の山の中だとは。」【晴明】 「しかし、これで雲外鏡の欠片は都から遠ざかっている。」【蒼風一目連】 「ここから……前方の山を越えると、八雷山の森に着く。」【黒無常】 「はぁ、ようやくか。つまんねえ道程だった。八雷山で面白いことがあるといいんだがな。」【白無常】 「何も起きないといいのですが。」【蒼風一目連】 「そうだな……うん?何者だ……?」【知らない少年】 「…………」【蒼風一目連】 「あれは……子供?近くに住んでいる人間か?」【晴明】 「いや、人間の気配じゃない。」【蒼風一目連】 「そこの少年、ちょっと……」【知らない少年】 「ちっ。」【黒無常】 「なんで逃げる?」【白無常】 「まあいいでしょう、悪意はないようですし、先を急ぎましょう。」【蒼風一目連】 「ああ……あの少年、なんだか懐かしい気がする。私は彼を知っているのか?」 |
追憶絵巻
逐影 |
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もうすぐ冬になる、森はより一層寒くなってきた。 「近いうちに最後の狩りを行うだろう?今年の冬は森の奥に引っ越しするって聞いたけど、そろそろ準備しないと。」 「ちっ、今年は冬になるのが早すぎるせいで、俺の見せ場がなくなったぜ。」 「嘘を言うな!今日の狩りで、狼に襲われたところを首領に助けられたのを見たぞ。」 「首領の助けがなきゃ、お前は今ここにいないだろうよ。」 「黙れ!!」 「はははは…」 日が暮れるのが段々早くなる。夜の森はあまりにも危険だから、遊ぶことすらできない若者達は、仕方なく篝火を囲んで話すことにした。彼らは天候の変化から昼間の狩りのことまで、わざと大声で話したり、笑ったりして、隣にいる少年の気を引こうとしている。 「あ、そういえば、首領って怖いと思わないか?」 隅っこで刀の手入れをしていた少年はびくっと震え、何か言おうと頭を上げたが、結局自分を抑えて何も言わなかった。その代わり、彼はこっそりと耳をそば立てた。相手は彼の反応に気づいたようで、わざと大声でこう言った:「はあ、何を言っている?首領のような強い人はそうそういないぞ。」 「言ってみただけだよ。この前数十匹の狼の妖怪に囲まれながら、無傷で帰ってきたんだ。強すぎて怖いくらいだ!」 「それ知ってる、お前が草むらで待ち伏せしていて、背後の狼の妖怪にど肝を抜かれた時のことだろう!」 「だから黙れって!」 「無傷で帰ってきただけじゃないか、俺がもう少し大きくなったら、奴らを全部始末してやるよ。」 「はは、よく言う、だがその時狼の妖怪は既に首領に皆殺しにされてるかもしれないぞ…」 「やめろよ、俺だって…」 彼らが離れるにつれて声が消えていき、森は再び静けさを取り戻した。聞こえるのは木枯らしの音だけだ。たまに聞こえる狼の遠吠えが、夜の到来を告げる。 山風は燃え盛る篝火を見詰め、昼間の戦闘を振り返った。 刀を振る動き、振り返る機会、呼吸、刃を狼の妖怪の体に刺し込むのに必要な力… 首領と比べて、何か決定的な違いがあるんだ 。戦闘のコツなんかじゃない、もっと根本的な何かが。 本当に苛立つな。 |
獲物 |
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「おい、聞いたか?首領が直接狼の妖怪の巣に入ったって。」 「知ってる!さっき首領が松風達を背負って帰ってきた。狼の皮も何枚かあるぞ!」 「はははは、松風のやつはまた肝を抜かれたか?」 「違う、今回はもうちょっと深刻な状況だ。首領もよろめいて帰ってきたくらいだ。」 帳を下ろしたら、外の話し声もほぼ聞こえなくなった。 一族の者は首領が狼の妖怪の巣に入ったことを知っているが、それがどれだけ危険なことか全然理解していない。狼の妖怪の巣にあまりにも近すぎたせいで、戦闘の音に気づいた狼の妖怪が次々と集まってきた。彼らが無事に帰ってこれたのは、首領が命がけで道を開いたからだ。 「首領……」 「もし俺が現れなかったら、山風、お前はどうする?」 俺は隠れて、彼らが狼の妖怪と殺し合うのを観察する。 俺は戦闘の音を利用して、より多くの狼の妖怪を誘き出す。 俺は隙をついてその巣に潜り込み、狼の王を殺す機会を探す。 山風が答えるまでもなく、首領は既に彼の考えを見抜いたようだ。 「なぜ狼の王を殺したい?」 「だって…奴らは俺たちと共にこの森で暮らしている。奴らは俺たちの敵だ、俺たちの獲物だ。」 毒の牙と鋭い爪を持つ狼の妖怪と比べれば、首領の一族はあまりにも弱すぎた。森には色んな危険が潜んでいる。狩りの途中で何人死んでもおかしくない。山風はそれを知っている。首領もそれを知っているはずだ。 「全てを獲物を誘き出すための囮にしてもいいわけではない。」首領は巨大な斧を掲げ、その刃を山風に向けた,「責任、民、王の誉れ、命がけの殺し合いにおいて、それは最高の囮になる。もしお前が獲物を狩るためにそれを捨てたら、最後は殺戮しか知らない獣に成り下がるか、死ぬだけだ。」 「しかし民は足手まといでしかありません、なぜ…」斧は山風の前で力強く振り下ろされ、彼の言葉を遮った。 「この前やったお面はどこだ?それを付けろ、お前の反感と、理解できない気持ちを全て隠せ。お前に課せられた枷だと思え。捨ててはならないものもあることを、思い出させてくれる枷だ。」 首領が去り、山風は手に持ったお面を見つめた。 理解できない。 |
隠藏 |
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「間抜けどもが。」山風は森の中で素早く移動する人影を見て、思わず罵った。 この前の狩りで、首領は狼の群れに深手を負わせた。一族はようやく平和を手に入れ、心置きなくまもなく訪れる冬の準備を始めることができた。雪が降る前に、守りやすく攻められにくい谷に移る予定だった。 我慢できなかったあいつらが、こっそり抜け出した。狼の群れが深手を負った隙をついて、狼の巣を破壊するつもりだった。 迷ったが、やはり山風はその後をつけた。 これは二度とない機会だ。彼らを囮にして狼達の注意を引けば、もしかしたら… 山風と一族の者は仲がよくない。 彼は首領に拾われた「よそ者」だ。本来は狼に噛み殺され、野ざらしになる運命だったが、たまたま助けられたうえに、首領に高く評価されている。 一族は深い山に隠れ、生い茂る森を利用して狩りの痕跡を隠している。山風は首領に聞いたことがある。彼らは森の外で暮らす者が言う「人食いの妖怪」じゃないかと。首領はこう答えた、「人間だろうと妖怪だろうと同じだ、森の中にいるのは獲物と狩人だけだ。」と。 だから、一族だろうと敵だろうと関係ない、今ここにいるのは「狩人」、「獲物」と「囮」だけだ。 山風は狼の妖怪に囲まれた少年たちを見つめながら、木の中に隠れて遠くにある狼の巣の様子を観察している。もし彼らが騒ぎを起こし、狼の妖怪を十分に誘き寄せたら、自分は隙を見て巣に潜り込み、首領のおかげで深手を負った狼の王に奇襲を仕掛け、最後の獲物を仕留める。 しかし「囮」が稼げる時間はあまりにも少なかった。 山風は刀を抜き、いつ助けるようかと考え始めた。彼らがあまりにも呆気なく食われたら、巣に潜り込む隙もきっと訪れない。 その時、懐かしい鳥の鳴き声が聞こえた。 首領が来た。 |
死亡 |
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山風が再び崖に戻った時、首領の遺体は既に狼に食い尽くされ、残されたのは血が滴る獣の皮だけだった。 山風は首領のものだった獣の皮を継承した。同時に彼の誉れと責任も継承した。しかし彼は首領のような「王」にはなれなかった。 戦いに疲れた一族の者は山へ登る道を全て塞ぎ、しばらくは村外の森に足を踏み入れず、春が来たらまた外との交流を再開すると決めた。しかし山風は谷に引きこもりたくはなかった。刃は使わないと錆びてしまう、いくら磨いても獲物を仕留める時の鋭さは取り戻せない。山風は彼らと次第に疎遠になっていった。 それ以来、森の中には一人で彷徨う姿が増えた。彼は獣の皮を纏い、枯れた木の中に隠れて、落ちて来る羽と共に、静かに獲物の首を刎ねた。 この寂しい狩りは、長くは続かなかった。 狼の妖怪達は、最後の総攻撃をを挑んできた。彼らには分かっていた。最後の機会を失えば、冬が来た時に食料を確保するのが今まで以上に難しくなると。 森の中にいる山風がその企みに気付いた時、狼の群れは既に谷の近くまで攻めてきていた。 山風は首領が残した獣の皮を纏い、かつての「囮」についての議論を思い出した。 首領はかつて裏をかき、自身を「囮」とし、狼の「獲物」になったことで、一族の戦力を大量に温存できた。しかし今、「囮」として利用できるのは自分だけだ。 山風は木から飛び降り、狼の群れの中に飛び込んだ。かつて彼は狼の王を仕留めるために、一族の者を狼を誘き出す囮として使った。しかし今、その立場は入れ替わった。 「かかってこい!」 刀の柄が折れ、彼は布越しに刃を握り締めた。手から滴る血の雫が狼の血と混ざり、地に落ちた。身にまとう獣の皮が滑り落ちる時、山風はとうに骨折している手でそれを受け止めた。目の前に立ちはだかる狼の死体を蹴り飛ばすのを待たずに、隅に隠れたもう一匹の狼が隙を見て飛び掛かってきた。 顔につけたお面が、山風の代わりに攻撃を受け砕け散った後、彼の目の前の世界は瞬く間に血に染まった。 山風は、震える足を無理矢理立たせる。血に濡れた獣の皮は、やけに重く感じる。 これが「捨ててはならないもの」か。 重いな。 |
死守 |
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山風が次にお面を外す前に、事件が起きた。 初冬の初めての雪を迎えた時、狼の妖怪達は総攻撃を仕掛けてきた。 「山風、お前は残れ。」そう言うと、首領は精鋭たちを率いて出ていき、ほとんどの人はまだ完成していない物見やぐらや門と共に村に残された。 狼の咆哮と武器がぶつかり合う音だけが聞こえてくる。山風は慌て始めた皆を見ながら、顔につけたお面を抑え込み、村に残った。 首領たちは村の近くの道で、狼達の攻勢を受け止めた。戦いの叫び声が遠のいていき、村のの近くは静けさを取り戻した。山風はようやく安堵の息を吐いた。辛うじて村を守ることに成功したのだ。後は首領たちが無事に戻ってくれればいいが… 山風は谷の入り口の小石で出来た道に目をやり、恍惚の中で狼の遠吠えを聞いた。 狼たちはなぜ引っ越しの後に攻撃を仕掛けた?自分なら、必ず獲物がまだ落ち着かず、暇の時に攻める。だが…… もしも狼達は最初から、村を狙っていなかったのだとしたら。村を攻める狼達は「囮」だ。狙われた「獲物」は、首領たちだ。 山風は刀を提げ、走って村を出た。 背後から聞こえるのは懐かしい鳴き声…山風は梟に掴まれ、どこかに運ばれていく。 最後にたどり着いたのは、谷の外の空き地だった。死体と石が転がっている様子を見ると、ここで激しい戦いが起こったことがわかる。回りの痕跡から、狼たちはここで罠を仕掛け、首領達をここへ誘き出した後に落石で彼らの帰り道を断ったのだと山風は推測した。 遠くから微かに聞こえた遠吠えを頼りに、山風は急いで声がした方向へと向かった。最初に目に入ったのは重傷の首領だった。刃を抜き、彼はなんとか首領を守りながら、狼の群れから逃げる。そしてついに、逃げ場のない崖に追い込まれてしまった。 「首領、これが最後の戦いになります…」山風は刀を握り締め、狼の王とその後ろにいる狼の群れが近づいて来るのを見ながらそう言った。 首領は巨大な斧で体を支え、振り返ると遠くへ目を向けた。村では、炊煙が立ち上がっている。 「この前、お前に言っただろう、全てを囮にしていいわけではないと。」なぜこんな時に首領が突然そんなことを言うのか、山風にはわからない。 「ここで、王の誉れを奴らへの囮にしよう。」 山風は首領に崖から突き落とされた。 落ちる彼は鋭い爪に掴まれ、山の下の村に運ばれていく。最後に彼の目に映ったのは、首領が狼の王に飛び掛かる姿だった。 「…それは最高の囮になるが、一度使うと砕けてちまう。最後は殺戮しか知らない獣に成り下がるか、死ぬだけだ。」 首領が死んだ。 |
復讐 |
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「お前はまだ弱い、今はまだその時ではない。」耳元で首領の声がする。山風は頭を上げ、空を旋回する梟を見た。 谷での戦いで、山風は最後の狼を切り裂いた後、血の海に倒れ込んだ。彼が殺した死体が彼の体を暖めているおかげで、寒い冬でも彼は凍え死なずに済んだ。 最後は、いつもそばにいる迅風が狼の死体の中から彼を救い出した。彼は折れた刃で体を支えながら、無意識に村へと戻ろうとしていたが、放たれた矢に止められた。 一族の者は彼だと思わずに、村に近づく妖怪だと思い込んだのかもしれない。俗世を離れ隠居した一族には、よそ者の「王」は要らないのかもしれない。 それに、殺戮に溺れた彼は、もはや彼が殺した狼の妖怪と同じ存在になっていたのかもしれない。 首領が言った、「王の誉れ」を囮にしたら、その先で待つのは死か、殺戮しか知らない獣に成り下がる運命だけだ。首領は狼の爪に引き裂かれて死んだ。自分は生き残った以上、獣になるしかない。 民の前に立って、皆を導く「王」より、森の影に潜む狩人のほうが彼に向いているかもしれない。 彼は囮であり、狩人でもある。 獲物は囮に誘き出され、狩人に殺されるものだ。自分と言う囮が狼の群れの注意を引いて、隙を与えない限り、最後に勝つのは自分だ。 冬の雪が融けて、枯れた枝が芽吹き、梟の羽が新しく生え変わるまで。 春が来た。 川岸から、一対の赤い目が見えた。 山風は理解した。この狩りは…… もう終わらなければならない。 |
「初翎山風」のCG
SP式神とは?
SSRと同等のレア度
SP式神は、SSR式神と同等のレア度として扱われる。
召喚確率は0.25%
召喚確率はSP+SSR=1.25%だが、SP式神は0.25%。
現存する式神の異なる姿として登場
SP式神は、現在実装されている式神を元に作られる式神である。現存する式神とは異なる世代の式神を作ることで、よりストーリーを深く楽しんでもらうことが目的。
欠片召喚には60個必要
SP式神は、欠片で召喚しようとした場合、欠片60個が必要。SSR式神よりも10個多いため、集めるのは非常に大変。
覚醒前後は存在しない
SP式神は、覚醒前と覚醒後は存在しない。そのため、スキル追加がなく、覚醒素材も必要ない。SP式神は、覚醒後の数値やスキル強化を保有し、覚醒後の式神と同じ扱いになる。