【FGO】呪腕のハサンの元ネタと史実解説

呪腕のハサンの元ネタ

呪腕のハサンのプロフィール

出典の詳細

ハサン・ザッバーフの詳細

呪腕のハサンは他のハサン同様、「ハサン・ザッバーフ」という史実の人物から創作されたキャラクター。史実ではハサンの名を襲名することはせず、一人しか存在しない。

史実でのハサン・ザッバーフは、11世紀中頃、テヘラン南のクムにてイスラム教シーア派の家に生まれる。

1072年、イスマーイール派の宣教師ダーイに感化されイスマーイール派に忠誠を誓うと、回路へ赴く。ファーティマ朝カリフの宮廷に出頭し、正式にイスマーイール派の信徒になった。

初出は「Fate/stay night」

呪腕のハサンはFate/stay nightで初登場したサーヴァント。ちなみにHeaven's Feelルートのみでしか登場しない。間桐臓硯が既に召喚されていた佐々木小次郎を核に、本来のアサシンとして召喚された。

変則的な召喚の影響で当初は知性が低下していたものの、クー・フーリンの心臓を取り込み知性と戦闘力を向上。間桐臓硯の「不老不死」という願望に応じ、聖杯戦争に参加する。

「Fate/Grand Order」の呪腕のハサン

1部6章では生前彼が生きていたとされる西暦1273年のエルサレムにはぐれサーヴァントとして召喚される。後に出会った主人公と協力関係になり、獅子王との決戦に挑む。

終盤では無辜の民を虐殺した因縁の敵トリスタンと対峙。重傷を負いつつもトリスタンを追い込み、山の翁の助力もあって倒す。その後、特異点から消滅せずに世界の復興をする使命を山の翁から預かった。

他にも直接登場はしていないものの、特異点Fや亜種特異点1でも召喚されていた。

シャイターンについて

呪腕のハサンの宝具に関わる「シャイターン」とは、イスラム教における悪魔の王を指す。イブリースとも呼ばれ、キリスト教におけるサタンに相当する存在。

イブリースは堕天使でもある。唯一神アラーがアダムを創造した際に天使はアダムにひれ伏すよう命じたが、イブリースだけが反対し、神の怒りを買い堕天した。イブリースは人々を惑わし、信仰を試す者になると誓ったという。

宝具の元ネタ

ザバーニーヤ

宝具説明

呪いの腕。悪性の精霊・シャイターンの腕であり、人間を呪い殺す事に長けている。

エーテル塊を用いて、鏡に映した殺害対象の反鏡存在から本物と影響しあう二重存在を作成する。殺害対象と共鳴したその偽者を潰す事で、本物には指一本触れずに殺害対象を呪い殺す。

強力な物理防御を無効にし、心臓を潰す暗殺術。どれほど堅固な鎧をつけていようと、妄想心音の前では意味をなさない。妄想心音に対抗するには耐久の高さではなく、二重存在を作成させない能力・魔力の高さが重要となる。

宝具名の由来

「ザバーニーヤ」はイスラムの経典「クルアーン」に登場する天使。19人存在し、地獄の管理を任されている。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

「ハサン」の名を襲名する

Fateシリーズでは山の翁の名前「ハサン」を教団で代々受け継いでいたとされており、シリーズ内にも複数のハサンが存在している。

史実では名前を受け継いだ者は存在しておらず、ハサンという存在は山の翁のモデルである「ハサン・サッバーフ」のみである。

FGOでの小ネタ

生前の本名と人間関係

呪腕のハサンは1部6章にて「ハナム」という生前の名前を口にしており、ハサンの中で珍しく本名が判明している。また、同章で登場したサリアやルシュドも生前の呪腕のハサンの関係者であったことを奈須きのこ氏がブログで明かしている。

サリアはハナム(呪腕のハサン)と恋人一歩手前の幼なじみであったが、ハナムは功名心から村を捨て、山の翁への道に進む。その後、サリアは聖地の家に嫁ぎ、ルシュドが生まれたという。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	呪腕のハサンとの関係
百貌のハサン	別の代の山の翁。最も器用、かつ不遇なハサンと評している。
静謐のハサン	別の代の山の翁。最も無垢、かつ物騒なハサンと評している。
山の翁	初代山の翁。畏れ多いとコメントを控えている。
ギルガメッシュ	「すぐに裏切る不埒者」「こういう人間に仕えてはいけない」と辛辣な評価。

参考文献
・FGOマテリアルⅡ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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