【FGO】ケツァル・コアトルの元ネタと史実解説

ケツァル・コアトルの元ネタ

ケツァル・コアトルのプロフィール

出典の詳細

出典は「アステカ神話」

ケツァル・コアトルは、「アステカ神話」に登場する、文化・農耕の神である。「ケツァル」はケツァル鳥の名前、「コアトル」は蛇を意味しており、名の通りコアトル鳥の羽毛が生えた、蛇の姿をしていたとされる。

ケツァル・コアトルの史実・伝承

ケツァル・コアトルの出自

ケツァルコアトルは、原初神・トナカテクトリと、トナカシワトルの間に生まれた4人の息子の1人として誕生する。

創造神として人類に文化と農耕の技術を授けたとされている。

平和の神

アステカ神話でのケツァルコアトルは、平和の神として崇拝されていた。当時のアステカ文明は、「太陽神には生きた人間を捧げなければ行けない」と考えられており、太陽神に生命を捧げる祭りを行っていた。

祭りに対して不満を抱いたケツァルコアトルは、この人身御供に反対し、止めさせようとする。

太陽神の恨み

人身御供を止めたケツァルコアトルは、太陽神であり、ケツァルコアトルの双子神のテスカトリポカの恨みを買ってしまう。

テスカトリポカは、ケツァルコアトルに呪いの掛かった酒「プルケ」を飲ませ、混乱させてしまう。ひどく混乱したケツァルコアトルは、自らの妹と肉体関係を結んでしまい、アステカから追放される。

アステカからの追放

追放を宣告されたケツァルコアトルは、財宝がテスカトリポカに渡ることを嫌い、自らの宮殿を焼き尽くした。

宮殿を焼き尽くしたケツァルは「自分は一の葦の年に帰ってくる」との予言を残し、金星に姿を変えて逃れたとされている。

宝具の元ネタ

シウ・コアトル

宝具説明

かつてケツァル・コアトルがアステカを去る際、幾多もの財宝がテスカトリポカに渡らないよう、自らの神殿を焼き尽くした炎を再現する宝具。敵対者を炎で包み、真名解放を阻む。

ルチャにハマったケツァル・コアトルは、「相手を空中に舞い上げ、脳天落としを喰らわせる」という対人宝具に変化した。

宝具名の由来

「炎、神をも灼き尽くせ」はケツァル・コアトルが自らの神殿を業火によって焼き尽くした逸話が由来である。

ケツァル・コアトル

宝具説明

白亜紀の翼竜であるケツァルコアトルスを召喚し、騎乗する。

真名解放すると、ケツァルコアトルと共に風雨と雷の大規模操作を行う。

宝具名の由来

「翼ある蛇」はケツァルコアトルの神話上の姿であるコアトル鳥の羽毛が生えた、蛇が由来。

ピエドラ・デル・ソル

宝具説明

祭壇に設置することで、縁がない土地においても、高い神性を保持することが出来る直径3.75メートルに及ぶ巨石。

真名解放すると巨石は門となり、ケツァルコアトルの権能の一部を引きずり出し、広範囲に渡って強烈な太陽風を吹き散らす。

宝具名の由来

古代アステカにおいて過去・現在・未来を映し出したとされる、太陽遍歴ピエドラ・デル・ソルが宝具の由来である。

Fateシリーズでの設定

史実との相違点

神話では男性

ケツァルコアトルはアステカ神話では蛇の姿をした男性とされているが、Fateでは人間体の女性。

Fateにおける南米神は「宇宙からの来訪者が、人間に乗り移って存在している」という設定が存在する。そのため、ケツァルコアトルは「金星(ヴィーナス)の神」であるイメージも加わり、女性に乗り移って現界したとされている。

ルチャ

神話におけるケツァルコアトルは、「手を当てるだけで、岩を破壊するほどの怪力の持ち主」とされているが、ルチャに関わった逸話は存在しない。

Fateシリーズのケツァルコアトルは、かつて召喚された際、俗世に染った影響で、ルチャやスペイン語混じりの言語を会得したとされている。

Fateシリーズでの小ネタ

ククルカン

FGOに登場するジャガーマンは、ケツァルコアトルのことを「ククルん」と呼ぶが、これはケツァルコアトルの別名「ククルカン」に由来している。

ケツァルコアトルは、アステカ文明の隣に存在していたマヤ文明において、ククルカンとして崇拝されていたとされる。

関係の深いサーヴァント

キャラ名	ケツァル・コアトルとの関係
ジャガーマン	かつて敵対したテスカトリポカの側面にして眷属の1人 サンバサンタの宝具では解説役を務める
ブラダマンテ	クリスマス2018にてカルデア代表としてタッグを組む
マーリン	7章で共闘する 彼の仕業によりゴルゴーンの鮮血神殿を破壊してしまう
イシュタル	同じ金星に縁がある神 7章においてマスターと協力してケツァルに技をかける

参考文献
・FGOマテリアルⅣ(TYPE-MOON BOOKS出版)
・wikipedia

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